詩をかく
美砂

錯覚をかさねて
すすんできた
そして、またしても
錯覚

たぶん、どこにもたどりつけない

だがふりかえって、
遠く、残してきた
いくつもの分身に
ほほえみかけることならできる
いまは、そこにはいない、
そこにいないからこそ

恥ずかしいね、
身の程しらずだったね、
君らは
あまりにも生々しくて
無様に尖って
痛々しくて
滑稽だ
大真面目だから
悲しくなるくらい

だけど

いないよりは
ずっといい
絶対いい
そう
思う

そう思って
また




自由詩 詩をかく Copyright 美砂 2007-08-04 22:59:45
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