ノンアルコール
あおば
なぜ酒を飲むのか考えた
酒にはアルコールが入っていて、
アルコールは胃からも直接吸収されて血液に入り込み脳に達するとアルコールの薬理作用(ノーテンキな表現)で緊張をほぐしたりする。だから、開宴の挨拶の乾杯の前に報告事項や会の趣旨、その日の進行などをルル述べる人は、犬に食われろと本当に思う。食われる様をリアルにイメージするのは怖いけど、邪魔なのだ、乾杯をして気持良く宴を楽しみたいと思っているのに、自分の言いたいことを縷々述べて、自分だけ良い気持ちになっている悪い奴、犬に食われろ、と言いたくなってイライラして、犬に食われろ、と言う気分になって、仕舞いには犬になっても好いから、あいつの肘にがぶりと噛みついたら、さぞかし胸がすーとするだろうとみんなの目があいつを睨みだした頃、簡単ですが挨拶とさせていただきますだと巫山戯るな、さっさと乾杯と言えとの声無き声が木霊してうるさくて耳を塞ぐ。頭に来る。
少量のアルコールは緊張をほぐし気分を和らげ世界を少し満足できる状態にする。酒を飲まない人は少しも満足できなくても、それは酒が飲めないのが悪いので、飲めるように努力しなさい。歯無しの蛙が相撲に勝った。
強靱なアルコールも貧乏揺すりには敵わない、貧乏揺すりは北枕に敵わない、北枕も幽霊には敵わない、幽霊も借金取りに敵わない、借金取りも税務署には敵わない、税務署もアルコールには敵わない、アルコールも強靱な貧乏揺すりには適わないと、繰り言を述べながら、北の大地を歩いて行く強靱なホッキョクグマの少しふらつく身体の中から生き肝を抜き出して乾燥させればグラム5千円で売れるかもと考えているあなたは本当に残酷で自分勝手でアルコール抜きで24時間過ごしなさいと言われても、怖くなって自販機を探し100円玉を入れて鬼殺しを買う勇気も持たないノンアルコールなお人です。070804。