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ひげ爺@雲夢任



柔らかい洞窟から転がり出て
泣き声を出した頃
誰かに抱きとめてもらった


初めてのふれあい


背中に掌を押し当てられて
あざになった頃
誰かを押しのけてしまった


初めての拒み


霧に紛れ懐かしき歌声
かすかな安らぎの名残


君の背中のそれ
誰かがつけた掌のあざは
天使の羽根に見えないかな?


きっと
あの頃を思い出して
涙を誘う温もり色のボタン・・・



自由詩 リセットボタン Copyright ひげ爺@雲夢任 2007-08-03 19:49:58
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