WIND-BELL
いすず
紺で色付けをした風鈴
かわいいふくろうなの
丸いおめめの
かわいいおみみの
かわいい羽毛の
ちいさなつばさの
ちいさな WIND−BELL
あなたが買ってくれた
夏の風物詩
かわいすぎて 軒下に吊れなかった
今は わたしの部屋の机の上
そっと おそとを見ているの
ちいさなWIND−BELL
今日もちいさなおともだち
だいじなものは
ときに 見失うから
いまは なにも見失わないで
ときには 立ち止まればいい
あなたが振り向くのを 待っているから
ちいさなWIND−BELL
今日もちいさなおともだち
だいじなものは
ときに 回り道をするから
なくしたものは 宝物のように
それまでの日々 思い出させてくれるの
夏の思い出 かけがえのないもの
あなたがわたしにくれたもの
どんなときが経ても 色褪せないもの
あなたとの平凡な月日を望んでる
なにも怖くはないの
ふくろうの紺のおめめが 微笑ってる