うた。
もののあはれ
あの人のうたはいつも悲しみに満ちていて
僕のちっぽけな悲しみを一緒に包み込んでくれるんだ
あの人のうたはきっと全てが苦しみだけど
僕のちっぽけな苦しみをどこまでも引き連れてくれるんだ
あの人のうたは紛れも無い憎しみだから
僕のちっぽけな憎しみを大丈夫だよっていつまでも許してくれるんだ
あの人のうたは必ず絶望であったとしても
僕のちっぽけな絶望に光を灯してくれるんだ
あの人のうたは果てしのない愛だから
僕のちっぽけな愛をそうだねって抱きしめてくれるんだ
あの人のうたは魂賭けて夢だから
僕のちっぽけな夢に魂のせてくれるんだ
あの人のうたは一片の曇り無く希望だから
僕のちっぽけな希望に惜しみない希望を与えてくれるんだ
あの人のうたは全身全霊の勇気だから
僕のちっぽけな勇気に間違ってないよって勇気を注いでくれるんだ
あの人のうたはあるがままの優しさだから
僕のちっぽけな優しさへ優しくうたってくれるんだ
僕のうたは僕だけど
それ自体が僕だけど
みっともなくても
かっこ悪くても
いつでもあなたへうたってあげれたらいい
うたえなくなるその日まで
あなたへうたってあげれるといい