波打ち際のボウタオシ
プル式

記憶の中でざわざわとゆれる
届かない手のひらを裏返す
もどかしい程に幼い記憶
それはいつまでも声になる事無く
心を刈り取って行く
まるで古びたロープが
音も無く千切れゆく様に
静かに
静かに
そこには誰も居ない
耳を閉じれば
潮騒が聞こえた


自由詩 波打ち際のボウタオシ Copyright プル式 2007-07-31 01:27:03
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