説明的な詩
狩心
男性は自らが余りにも単純過ぎたが為に
未知なるものを求めてきた
女性は自らそのものが未知であったが為に
自然に生きようと心掛けた
男性が見出してきた未知なるものは
最終的に女性に吸収されてきた
男性の中身は常に空っぽで満たされる事がなかった
女性は満たされた魂を命に変えてきた
その命の中で
未知なるものは二つに分かれ二面性を育んできた
その二面性が世界を支え均衡を保った
二つのもののちょうど真ん中
どちらとも言えぬ未知なるものが生命であった
そして男性は今もなお
何とも言えぬものに白黒付けようと奔走している
人間は全知する事ができない
全知する前に絶滅する
そして次のものへと進化する
次のものは前の感覚を思い出せないが為に全知できない
私たちが一つの形態を持つ時
私たちは世界と一つになれない