驟雨
由希

暗闇に稲妻が走る

一瞬の閃光
具象は再び空の色に呑まれ



激しく叩きつける雨音



恵みの雨か

否、これは怒りの雨



宙に放たれた色濃い悪意を
浄化しようと



蒼き惑星が零す、悲しみの涙


自由詩 驟雨 Copyright 由希 2007-07-30 11:59:13
notebook Home