深夜、煩わしい光の果てに
青井 茜
貴方の呼吸が掠めるだけで
私の芯は熱を増す
もどかしい想いに
指先が悩ましげ
貴方が瞬きをする瞬間で
私の奥は影を作る
はやりだす想いに
唇が熟して
は、や、く、た、べ、て
懇願の上目使いも
所詮虚に浮かぶだけ
見慣れた天井が
くねらせた身体を眺める
見えない仕種も
跳ねた笑いも
貴方の為にあるのよって
二度目の囁き
それさえかい摘まんで
貴方好みに召し上がれ
揺れているのが何なのか
わからなくなった頃に迎えに来て
貴方が掌を隠す程の動作で
私は
夕暮れと朝焼けの間に
淫らに溶けてしまうから
零れたものを拭い取るように
そっと