目を閉じて、耳を澄ましてみる
狩心
皆。、他者の物語に毒されていて
自らの物語を所有しない。
皆。、他者の物語に符毒されていて
流す涙は他者のものである、皆。、他者の物語に毒注されていて
所有している感覚は自らのものではない。
自らの肉体を自らの肉体と呼ばず
自らの肉体を人間の肉体と名付ける
皆。、他者の物語を楽しんでいて
自らの物語を楽しめない。
皆。、他者の物語を喜怒哀楽していて
そこで見た光と闇は自らの影を映さない
世界がこんなにも溢れていても
自らはそれほどまでに溢れない
器が一人泣いている
それが悲劇となって社会に溢れ出す
「今」は君を想うばかりだ、「今」は君を想うばかりだ
自らの人生を犠牲にしてでも、君を助けたいと思う
それが喜劇となって社会に溢れ出す
それでも「私」は「私達」を受け入れて生きていかなければならない
どうせならこの命、闇に死に絶えるまで
闇の中で暮らす
目を閉じて、耳を澄ましてごらん
「今」が君を、呼んでいるから