梅雨明け
風音



セミの鳴き声がうるさくて
透明な風がふいて
初夏の香りがしていした

生きていれば
いいことがあるよって
そのうちきっと幸せになるよって

俯いて歩く帰り道
足元の青い花が揺れる

何の根拠があって
そんなこと言えるの

のみこんでいた言葉を
そっと呟いてみる

黙って聞いてくれた花は
夏の空の色をしていた


携帯写真+詩 梅雨明け Copyright 風音 2007-07-27 17:41:01
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