夏〜ヤンマ〜
さち



アスファルトも

道沿いの木々の深緑も

白く

光る

午後二時

時間の底に響き続ける

セミの

鳴き声

汗をかきながら

自転車をこぐ私の隣を

気がつけば

ヤンマが

飛んでいた

こんな街中だけど

ギンヤンマ

なんて

大きくて

立派なんだろう

凛々しささえ

感じさせる姿に

今日はいい日だと

思った



自由詩 夏〜ヤンマ〜 Copyright さち 2007-07-26 13:22:40
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