わら

人の描きしものをおもう

哀しみは空を翔ぶ











この雑踏を歩いてゆく

そんな、すれちがう街の空気までもが
ただ、きみを切り刻んでゆく


道ゆく人々は
そんなことを気づきもしない





「生きろ」という言葉が
きみにとって
どれだけ酷なものなのかは知っている







「かまわないよ」って

ただ、言いたい




もし、きみが帰ってきたなら

「おかえり」って

ただ、言いたい







それだけで

いいんだよ
















自由詩Copyright わら 2007-07-26 13:10:24
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