踊ろう
円谷一

君と
薄暗い世界を色取り取りのスポットライトで照らそう
そしてその中心でみんなに囲まれて踊るんだ
君の歌に合わせて
側転だってバック転だってできるんだ
いつまでも歌い続けて
革命を起こそうよ!
白い世界を破り捨ててさ
君はどうしてそんなに清楚なの
頭の中で白いネズミがオルゴールを回し続けるんだ
きっと夢の中ではしゃいでいるんだね 眠っていても脳が起きているんだ


終わりのない華麗なパフォーマンスはずっと続く
こんな詩に祈りを込めるんだ
神様 生かして下さいってね
君の歌をずっと聴き続けることが最高の幸せなんだ
眠気が彼方に意識を向けさせる
これ以上は無理だって思っても踊り続けるよ 君との世界だもの
ピエロの顔を顔に耳たぶの無い象に彫ってもらったんだ
君と踊るよ 世界が崩壊して離ればなれになっても 夢の中で
風の音はヴァイオリンの音 気が遠くなるぐらいの時を待って君の歌が届くよ
この耳に聞こえる歌は古びることなく記憶に刻まれる
新しい世界には君はいることができないけど想い続ける
完全に疲れ果てて大の字になって倒れて君の歌をまだ聴いている


この世界の空気と同じぐらい大切な君の歌
気力を振り絞って立ち上がり踊り続ける
汗だくになってもメイクが剥がれない限り止めることはない
だから決して止めることはない
太陽が昇って来て天に輝き下っていっても死ぬ以外は止めることはない
夜になって満天の星達が恨んで流星を降らせても構いやしない
世界の終わりを踊りで静めようとする 真似をして踊って
神秘的な踊りで神様が世界に平安を与える
神様も最初は乗り気じゃなかったがだんだん合わせて踊るようなった
君の声が艶めかしくて心を完全に掴む
みんなはスポットライトの動きに合わせて軽やかにそして情熱的に踊って歌う
天国から流れてくる歌声
君の歌を聴きながらしっかりと生きているよ


自由詩 踊ろう Copyright 円谷一 2007-07-26 04:59:50
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