鍋と氷と出血多量
青井 茜

沸騰させ過ぎて死んだ
白血球と赤血球が
私の掌で涙を流していた
 
お墓をつくってあげる

火をつけたはずの私が言うから
組織液まで煮え繰り返ってきた
 
 
真夏日が続く
そんな夏休み中のことだったから
零下18度に生きる貴方には
関係のないお話かしら
 
 
 
かさぶたを剥がしたら
膝が
わんわんとないた
 
 


自由詩 鍋と氷と出血多量 Copyright 青井 茜 2007-07-25 19:06:30
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