こども
ゆるこ
小さな子供が空を見上げて
緑の瞳をぎょろりと泳がせたのを私は見逃さなかった
何時でも地球の中心に立つ私達は
きっとその目線が怖くて堪らないはずだ
時間軸でさえ
カウントは足元に転がっているから
めまぐるしい自然が降り注いだとき
果たして世界は安定するのか、疑問だ
もしも世界が子供だけになったら
空気はきっとミルク色で
小さな美しいネバーランドが産まれるのか
それでも成長してしまうから
何時かはまた
空を鉄の塔が埋め尽すのだろう
太陽が地上を焼き付くすとき
私の瞳が緑になれば
それは至極
幸福なのだろうな
なんて、
青天に笑う
碧は可憐に舞う
麦わら帽子を、捕えた