燃えかすルーツ
こうや

ネズミもどきの尻尾を付けて
尻を振る お遊戯会
一人だけ身体の色が違うからと
恥ずかしながらも 引きずり出される


何を歌えばいいかわからない
というよりこんな歌は知らない
だから
これはこれ、それはそれ、仕方がない


嫌味にならない同情を切り売りして
泣きながら彼女の反応を伺う
申し訳半分の気持ちで


平気で嘘を吐きながら
あれもそれも私のものだとかき集め
生きてもいないぬいぐるみを「飼ってる」


数々の過去を紙に書いて燃やし
ルーツを探し始める ハタチ


自由詩 燃えかすルーツ Copyright こうや 2007-07-23 20:41:42
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