昊天レインドロップ
零椅
いつか忘れる日が来るのだろうか
あの夏の空を
苦しいのに意味はなく
それでもただ続けた夏
なのに今は
二度と戻っては来ないと決めた
あの空を忘れる日は来るのだろうか
自分で決めたのに苦しくて
街中を埋め尽くす声と
ブラウン管の向こうの声援が恨めしい
もう別の空を見ている自分がいる
いつもの夏と違う空は
どこか寂しくて
虚しくて
広くて
キレイだ
いつもの夏はただ暑かった
笑い合って乗り越えていた
方法なんか分らない
理解するものでもなかった
夏の空はいつでも同じだと思っていたのに
裏切られた様でひざしが痛い
そうだ、裏切ったのは私なんだ