かわいい星
石田 圭太
+落葉の日には
赤い色、青い色
残りの空を数えている
穏やかな日々、頬は
青く紅葉として
時間は等しく流れていく
境目に乗って遊ぶ
あなたの身体に耳を置く
とめどない、音楽の為に
流れる幸福な空想を
あなたの身体に
過ごす新しい空の為に
出航の合図をする
正しい挨拶をする
それから、わたしは
ありふれた世界の縮図になる
+700の夜
密やかな乗り物に乗って
あなたは何処まで行けるだろう
チチやハハに遠のいて
ジジやババに近づいて
もう、魂はこんなにもう、
透かされてしまって
浴びる雨は100を越えて
枯れる光は500を越えて
もう、魂はこんなにもう、
透かされてしまって
+運河
時折あなたのしるしから
地球が顔を覗かせる
かわいいそれは
まだもぎたての匂いがして懐かしい
わたしの運河を垂直に、
真摯な姿で下っていく
わたしに停まる事を知らないし、
きっと知る事もない
だから、受け止める事をやめないと思う
あなたは広がりを眺める
わたしをやめないと思う