かわいい星
石田 圭太


+落葉の日には


 赤い色、青い色
 残りの空を数えている
 穏やかな日々、頬は
 青く紅葉として
 時間は等しく流れていく

 境目に乗って遊ぶ
 あなたの身体に耳を置く
 とめどない、音楽の為に
 流れる幸福な空想を
 あなたの身体に

 過ごす新しい空の為に
 出航の合図をする
 正しい挨拶をする
 それから、わたしは
 ありふれた世界の縮図になる


+700の夜


 密やかな乗り物に乗って
 あなたは何処まで行けるだろう
 チチやハハに遠のいて
 ジジやババに近づいて
 もう、魂はこんなにもう、

 透かされてしまって
 浴びる雨は100を越えて
 枯れる光は500を越えて
 もう、魂はこんなにもう、
 透かされてしまって


+運河


 時折あなたのしるしから
 地球が顔を覗かせる
 かわいいそれは
 まだもぎたての匂いがして懐かしい
 わたしの運河を垂直に、
 真摯な姿で下っていく
 わたしに停まる事を知らないし、
 きっと知る事もない
 だから、受け止める事をやめないと思う

 あなたは広がりを眺める

 わたしをやめないと思う


自由詩 かわいい星 Copyright 石田 圭太 2007-07-22 22:21:55
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