アダージョ。
うわの空。



午後、1時からの洗濯
洗剤のにおい、
太陽が働く時間めいいっぱい
を、使って
潤い逃がす 洗濯物、たち

普段聞かない洋楽を
選んで轟音、飛ばすのは意識
心が帰ってこないまま
眠りにつくのは、世界への肯定

目を瞑ったら
1.2.3秒、数え
「ここに居るんだ」と、
存在を反芻する

昼寝を終えたら、どうしよう
コップ1杯の水で潤して、
この最高の贅沢を
伝えられる言葉を捜そうか

この世の総てに
深く、深く頷いて
ベッドにうずくまる
真昼の天井に、星が見えたり、
して






自由詩 アダージョ。 Copyright うわの空。 2007-07-22 16:23:27
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