勝手に
稀
アタシは勝手に思ってた
アナタを引き上げられると
アタシの力で
アタシが全力で心も体もすべて使えば
アタシが抱え込めば少しは楽になると
だけど 引き上げる前にアタシの全身はいっぱいになって
どうしようもなく疲れ果てた
自分を過信してた
アタシ程度で引き上げられるなら、アナタはそんなところにはいないばず
深く つらい 何処かに
おいてきてしまった
こんなにいっぱいになるなんて
改めて、背負っているものの重さに気がついた
アタシは家へ帰り、糸が切れた様に泣き出した
アタシが背負えるものはこんなに少なく
今度はアタシが引き上げてもらった
優しく 心地のいいところへ
アタシは眠った
ねぇ こんなにアタシはアタシのことしか考えてないの
勝手にあなたをこんなところまで連れ込んだ