金曜日の青ピーマン
尖らない鉛筆の先っちょで
膨らんだ水風船の腹を押す

明日からはお休みで
学校は眠りについて
笑い声の記憶にまどろんでいく

廊下の本棚の辞書が流す涙は画数の多すぎる漢字
期限が切れたポスターの色あせた写真に
キスをしてまわって
上靴がかたっぽう
ロッカーに

運動場のちっちゃなたつまき

小僧が万華鏡を覗きながら、「青いピーマンがある」といったので、「あ、それいいフレーズだね」ともらってしまいました。あとで、できあがった作品を見せたら、「お母さん詩人みたいだ」と言うので、「そんなやくざなもんじゃあないよ」と,,