うた
見崎 光



指先を弾くビー玉の
揺らす羽音に傾けた顕在
美しさに魅る
誰もが潜在させていく
消せない痕跡の奏で方

雨粒が掬いあげる五線譜を
なぞるように紡ぐ音源
白月の発光が仕上げる響き

潜在の零れた葉のたゆたい
瞳の拾うビー玉の顕在
矛盾の交差するビブラート


さ迷い続け指を折り
求めるうたの音域は
繋がるように
流れているのかもしれない





携帯写真+詩 うた Copyright 見崎 光 2007-07-20 23:38:01
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