あさのつづき
はな 

あさ
ゆうやけ色のやさいたちを
こわしてゆくときに
ふと香る 昨夜の
ねむりにおちてゆく、
やわらかい
眩暈



きょうはいつも きのうの続きだから
きのうの夜も
まくらにほほをくっ付けて 
「つづく」 と書いた
書き忘れた君は
今、とおくにいて それでも
あしたの
まっすぐ向こうに
立っている




まぶしそうにあなたは
手をふる
走っていくわたしの背中で
交差点の
にじは

きょうとあしたの

まん中に



やさいのへたをしょぶんするとき
後ろから
小さくせのびしては のぞきこむ
君のかみのけから
少し
たいようの
においがする


自由詩 あさのつづき Copyright はな  2007-07-20 18:54:25
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