誓い
iloha

あずき色に染まり
落ちてくる空を
二日酔いの電信棒たちが
支えている
昨年を引きずった神さまに
ぼくの肋骨を
あずけることはできない
だからといって
飛び去った鳥たちを
埋め戻すこともできない
鳴り止まない鐘のなか
穢れた熱情が
ぼくを前に進める
一歩ずつ、
懐かしい気配を感じながら
古代からの階段を上がっていく
縞馬の夜にはもう
もどれないので



   (2007/01/03)


自由詩 誓い Copyright iloha 2007-07-20 00:25:45
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