森の中の口
ぽえむ君

森の中で
がばっと大きな口が開いていた
大きな口は
緑色の歯をいつも見せていた
晴れた青い空の中で
流れてきた白い雲を
一気に飲み込んだ
歯が揺れている
近くまで寄ってゆくと
自分が飲み込まれてしまいそう
そっとその場から
離れていった
きっと今頃は
きらきら輝く星を
飲み込んでいるに違いない


自由詩 森の中の口 Copyright ぽえむ君 2007-07-19 13:33:20
notebook Home