落下母
石田 圭太
の中で、
けたたましく太陽の
鳴る
音で、水は光で、
どこまで行ったって空で、
光で、
カンカンカンカン
の中で、
どこまでいったって水で、
吹き荒ぶ光
帆は
なだらかに平坦で、
空で、
カンカンカンカン
( に隠されている)
カンカンカンカン
( に隠されている)
二次元に浪で、
追いかけて、
空を
さらになだらかに平坦を
追いかけて、
道を
さらに、
吹き荒ぶ水
どこまで行ったって光で、
カンカンカンカン
今、
君の想
像の真ん中から
母が
産まれている
焼けた断
崖の爪先に
それが立つだろう
手は射し伸ばされて
今、
君の想
像の真ん中から
母は
産まれて
焼けた断
崖の爪先に
それが立っている
カンカンカンカン
届こうとする
カンカンカンカン
( に隠されている)
届こうとする
今
まさに
届こうとする
今
まさに今、断崖の
届こうとする、
パレード
断崖の
今まさに届こうとするパレード
君、知りたければ
知りたければ
カンカンカンカン
今、
君の想
像の真ん中から
手は射し伸ばされて
母は落下している
今、
君の想
像の真ん中から
猛禽類は飛び立って
舌なめずりをしている
届こうとするパレード
光