雨と言う名の物語
青井 茜
それはそれは
沢山の雨でした
降っては止み
降っては止み
忙しなく
時に
神様の道具として
人に嫌われ
行き場を無くし
時に
優しく頬を撫で
涙を隠す術となり
また時に
空に笑顔の素を
瞬き程の早さで描き
そして
それぞれの種を植え
美しい花を咲かせる
それはそれは
沢山の
自由詩
雨と言う名の物語
Copyright
青井 茜
2007-07-16 01:24:37