雨のち自分次第
杏子

私の中の空が、
ひっそりと雲に寄り添って
涙を流している
 
綺麗な星を散りばめたのに
黒いシミはみるみる広がって
(私は何になる)
 
 
あっけなく夜になって
小鳥のさえずりは
月に消える
 
 
白い雲は
いつの日か悲愴と混じり合って
悲歌を奏でる
 
 
あっけなく夜になって
小鳥のさえずりは
月に消える
(私は散り散りに)
 
あっけなく朝になって
ぼやけた視界から
見えたもの、は
(私、か)


自由詩 雨のち自分次第 Copyright 杏子 2007-07-15 23:51:40
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