偏在や躁暴
クマクマ

手に届く場所にあること。化石は青かった。この皿に、ワタシハ上ト下ヲカキワケテ。
新しい宗教が生まれる度、医学書に項目を加える夢。それでも、裂傷は点を結んで、形をととのえる。ノゾク。沓と傘を。
狩りを終えた鳥の、語彙の豊かさは例えようもない。コンナニツイデ、ハネテ、誰を誘うつもりですか。めかし込んで、夜会に出かける。
潔癖症。歴史はいたみの碑文だから、くしゃくしゃな色紙に恋人たちがはさまっていても、おかしくない。花も、完成したたべもの。のっとって、同生同迷。
何の真似ですか。二重三重のあまりものがこぼれる。対流や喰い違いのあわいで、知れずにざわめいているしぶき。
クレッシェンド。あなたのぶどうをたくわえていくのだから、銹びも育つ。敗北主義と云うなかれ。財布をはたいて見せる癖は、治した方がいい。
容れものをしているから、扉がある悪。触れてはいけない。擬装も武装の一つ。
偏在や躁暴。風と語るように、口に含んだ分銅を雑巾で拭うように、節々でおののきながら、会心の一撃に待機して。莫迦なお歴々。解釈の仕方は、理に適っているだけでも。


自由詩 偏在や躁暴 Copyright クマクマ 2007-07-15 15:12:14
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