CHE.R.RY(結ばれることを願って)
円谷一

 今 君の為に愛の詩を書いているよ
CHE.R.RYを聴きながらね
 春の正午の風が暖かくてとても気持ち良いよ
 実在しない君に詩を書いているのかもしれない
 本当の「君」は想ってくれているかなぁ?
 漂着した詩達が住んでいる「深淵の森へ」という無人島を知っているかい?
 そこで皆 体を擦り付け合って寒さを凌いでいる
 そっと大海原に流してあげているんだ
 ネットという海にね
 今日はとっても気持ちが良いよ 漂着した詩達は愛が込もっていて君を待っているよ?
 さっきから足音が近づいてきているのが聞こえる この詩を完成させて海に放すまでは生きていないといけない
 分身のようなものだから
 YUIが歌っているよ 君もアコースティックギターを持って歌ってよ
 曲を聴いて自分の世界を創造するんだ 閉塞されたままでこの詩を書くよ
 君がギター持つところを想像すると笑っちゃうよ やっぱり君はペンが似合うよ
 YUIの歌詞のようにフレッシュな感性を持って生きていきたい
 死んでいる君から 生きている「君」へ
 詩を書くことができるし 今までの詩達も一文字変えれば全て君のことを想っていることになる
 余計な詩達はきっと消滅していくことだから
 宝物とは人生を懸けて集めるものなんだ
 宝物は君からのメッセージ
 それが無くなると人は死んでしまうよ
 君に会うことができたなら宝物は一体幾つ増えるだろうか?
 そしてまた回復できる
 君は天才だよ 視界が明るくなった
 君は天才なんだ 気持ちが安定してきたよ
 でもこの喪失感は何だ? 天才って言ったからかなぁ?
 もうすぐこの手紙のような詩を止めなくちゃならない
 一行一行詰まっているけど その間には物凄い思考と時間が流れていった
 その隙間に君は宇宙を見るだろう
 君の瞳に映った宇宙を眺めていたい
 この詩が君の目に止まるぐらい叶って欲しい
 君に幸あれ そしていつか必ず結ばれることを願って
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自由詩 CHE.R.RY(結ばれることを願って) Copyright 円谷一 2007-07-15 05:13:51
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