孤独な夕暮れ
ゆうさく

忘れていたけど
たしかに私は
風といつも一緒だった

ベランダにて
日曜日の5時
赤はいつも傍に。
したたれおちる孤独

回送バスは
夕暮の強姦に抵抗もせず
さびれた街に
裸体をさらけだす

世界は
地面から犯されて
時折あえぐ

台風4号は
なぜか私を
おいていった

飛ばされて
空におられる神様を
愛が足りないと呟きながら
ぶん殴りたいのに

ああ、
夜になって、ゆく

雲は妖しく泳ぎ
ニタニタと
こっちを見ている

ああ、
夜になって、ゆく

空が赤い血を吹き出してるところに
ぽっかり空いた青空
たしかに世界は
むなしかった


自由詩 孤独な夕暮れ Copyright ゆうさく 2007-07-14 20:26:05
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