円谷一

 フロイトの専門知識が頭に入っている状態で
 教室
 アメリカ人の子供達が授業が始まっているのに
 輪ゴムを飛ばして遊んでいる
 その様子は滅茶苦茶だ
 デーブ・スペクターがアメリカの国旗の服を着て転んでいる
 気になる女子のことを胸に抱いている
 他のゴミ(紙屑など)が机の上などに散乱している
僕達が入ってくるとアメリカ人の先生は
「輪ゴムを?三番目?にオレに飛ばしたヤツは?お前?だな!!」
 と前から三番目の僕の席に座っている子供に言った
 僕達はやっと席に着いたアメリカ人の生徒達のことを
 先輩のような眼差しで見ていた
 机の上には無数の輪ゴムが釘で発射できるように留められている
 落書きのようなものも酷い
 僕は無口だった


 新歴史の授業が始まっている
 アメリカ人の先生は三番目に輪ゴムを発射させた子供に言う
 「お前は豚骨醤油ラーメンの?豚肉?なようなもんだ!!」
 僕は頭をフル回転瀬させてギャグを二回飛ばす
 すると知り合い達は大爆笑した
 授業は教室の半分は始まっていて半分は始まっていない
 時間の流れを胸の中に感じている


 授業は完全に始まっている
 僕はノートに黒板のパソコンのような文字を写している
先生が子供の罵倒をすると僕が完璧なギャグを飛ばして笑わせていたが
 ノートは書くスペースが無かった
 何度も違うノートを開いてみる全くスペースが無く
 チラシの裏も満杯だった
ある女子の方を見ながら隣の女子にニヤリと笑われて
 ギャグを胸の奥で何度も呟いた
何故か緊張してきた


 しばらくして急に心理状態が思わしくなくなってきた
 僕は教室の雰囲気が悪く寒くなってきたのを感じた
 完璧なはずのギャグを僕が言うと
 ?三番目に輪ゴムを先生に飛ばした子供?の心理状態が悪くなっていたのだ
 脳が何度も言い放ったギャグを言う度に子供の容態が悪くなって
 僕のせいにされて周りが氷のように冷たくなって
 現実の先生が教室に駆け込んできて
 「(罵られていた子供が)保健室に行きました!!」
 と叫んで罪悪感が満杯になっていたたまれなくなり
 クラスメイトの視線が極限まで鋭くなって暗転夢は終わった


自由詩Copyright 円谷一 2007-07-13 14:43:00
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