真夏の記念日
たもつ

光合成が不得意の僕らにまた夏の陽が降り注ぐだろう


屋上のベンチに座り互いの塩分濃度を確かめ合った


生き物の忘れていった生ものが機体の上で腐りかけてる


メデューサが美容院に行き蛇たちの凄惨な夏は始まった


自分の名前をうまく並べかえると夏のものになれた気がする


絶滅した動植物をノートに書き連ねた真夏の記念日


お母さあん!叫びは誰が届けたのか碑の前でわたし呟く
 
 


短歌 真夏の記念日 Copyright たもつ 2007-07-13 13:14:18
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