安らぎの鐘は月に浮かぶ
プル式

安らぎを下さいと君が言いました
私はしばらく何と言っていいのか判りませんでした
ただ、黙って君を抱きしめました

もう泣かないで下さいと君が言いました
私は少しも泣いているつもりなどありませんでした
ただ、ごめんねと君に背中を向けました

月が見えないねと君が言いました
私は空を見上げる事が出来ませんでした
ただ、うつむいて君を土に埋めました
ただ君を、土に埋めました。


自由詩 安らぎの鐘は月に浮かぶ Copyright プル式 2007-07-13 02:54:03
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