記憶の残像 風の黎明
プル式

風に流れた手の残像に
小さな思い出が掴まれている
ちぐはぐなパズルを合わせるように
もがくそれを見送る
振り返ることすら出来ない
ここから手を伸ばす事も出来ない
届かない
飛び出した後はただ
どこまでも
どこまでも堕ちて行く


自由詩 記憶の残像 風の黎明 Copyright プル式 2007-07-13 02:53:32
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