おんがくのつもりで
秋山加奈
おんがくのつもりでなつの夜に
しろい文たちをまきちらしました
そして、という次を言う前に
すっかりひと昔前の鼓動がもどって
なにもしらない少女のようです
わたしはにこにこと
散らした花びらを
そらに舞わせ
手をあげてよろこんでいたのです
自由詩
おんがくのつもりで
Copyright
秋山加奈
2007-07-12 23:47:46