死と眠り
美砂

死と眠りが
同じようにみえるときが
ある
ひとめみたとき

だからときどき
はっとして
大切な人にかけよる
あなたたちは
人の気もしらないで
静かな息をしている

あつい
手のひらに
かかる


わたしはまだ
なにもしらないことに
きづく
なんの
用意も
していないことに
きづく
そしてそれを
すぐに忘れる

忘れなければ
ならないことのように



自由詩 死と眠り Copyright 美砂 2007-07-12 22:40:32
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