白い短冊
服部 剛
地下道の便所の前に
何も書かれていない
真っ白な短冊が
くしゃりと折れて
落ちていた
無人の通路に
夜の靴音を響かせながら
便所を通り過ぎる
Tシャツの背中を
なにかに
引っ張られている気がした
自由詩
白い短冊
Copyright
服部 剛
2007-07-08 02:51:13
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