おねがいごと
まりも

あの日から気づいていた

いつまでも見過ごしているわけにはいかないって

すべてを咀嚼なしに飲み込むことはできない

瑠璃色の壁で護られてる貴方には

ひっかき傷さえつけられないから

とりあえず信じてみようと思ったわ

とっても信じがたかったけど



知らん顔していられるうちはよかった

あのことも忘れてしまえればよかった

私だってもしかするとうまくいけば

誠実さを手にいれられたかもしれない


苦い顔して貴方は

斜め上からぶつけようとした

冷酷な言葉を飲み込んだんでしょ

まさかそんなことって笑うかもしれないけど

すべてお見通しなんだから


よい思い出を、ありがとう。

後ろを向いて静かに歩き出す


西の空に流れ星が すっと 流れた


自由詩 おねがいごと Copyright まりも 2007-07-07 23:36:37
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