洗浄
ふるる

胃の洗浄をするために
階段を上ったり下りたりしていた
蜂蜜のソーダ割りをひっかけていた
シュワワワワーと
それは収束の音だった

落ち着きのないフルート
君はツタの絡まる音を聞いたか
それはねじれの音だった

あらゆる鍵盤が押され
全身刺青だらけの男がもだえる
刺青の中の女は、笑っていた

喉が渇く
泉などないよ
森にあるのは鏡だ
底の方にあるのは鍵

王室のあかずの間の
君はレントゲン室に入り
青白くされるだろう

あの

荒野に浮かぶ
静かな月のように



自由詩 洗浄 Copyright ふるる 2007-07-07 13:20:53
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