スケアクロウ
酸素の枷

畑の真ん中に残された僕
両腕は 真一文字に棒の様
関節なんてありもしない

足は土の中 固定されてしまった
この場所が全て
スキップなんて夢なんだな

山が遠い 空が高い

棒の腕に小鳥が止まる
首も動かないからそっちを見れない

空を飛ぶのと 地に刺さっているのと
幸せを比べてもいいんだろうか


そうだ 僕には役割があるんだ


何に役立っているのか
自分では理解出来ないけど
ここに立っているという事は
それだけの存在理由があるんだと


丸裸の星を眺める


自由詩 スケアクロウ Copyright 酸素の枷 2007-07-06 23:18:41
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