女子高生
つちやしほ

しほが着ている服が好きだよ
ねえ
古着屋に行こうよ
って

昔出会った女の子

久しぶりに会って
互いに目で女子高生を追いかけながらの会話

雨がシクシク泣いていて
異臭放つアスファルトが

いつの間にかボクたちの話に
入っていた

高校時代のあなたたちは
ういういしかったよ

毎日同じ紺の制服が
彼女が褒め気に入ってくれた
古着より似合ってるよって

ねえあの頃のボクたちは
スカートを短くすることが面白くて
帰りによくアイスのショーケースを
よく眺めていた

勉強します
という
3年契約
楽しかった?

古着屋に向かうボクたち

互いの顔と
すれ違う女子高生
無断で
眺める


自由詩 女子高生 Copyright つちやしほ 2007-07-06 15:09:31
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