莫迦坊日和 〜ばかぼんびより〜
山田せばすちゃん
兩頰に赫き渦卷書き入れつ街を往けども誰も嗤はず
不快指數高き闇夜に獨りゐて柳の枝の猫をこそ思へ
四拾弐の夏は来にけり莫迦坊の父より年嵩なりしや吾は
川緣の住處は如何に雨音の激しき夜半に鰻犬思ふ
兩の眼の繫がりてあれば拳銃は虛空に向けて發射さるのみ
夭逝のガロアの傳記讀み終へて淚さしぐむハジメは壱歳
短歌
莫迦坊日和 〜ばかぼんびより〜
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山田せばすちゃん
2007-07-05 12:36:30
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