雪の残る街 〜季節とココロの裏側で〜
Rin K
また会えるからサヨナラと言った
雪の残る街
いつものように見送った僕を
覚えていますか
赤いコートの裾が揺れ
乾いた風に凛と鳴る
あしたもきっと青空だね
ふたり信じていた
ポケットのなか繋いだ右手
あの日離さなければ
君の背中を追うことなんて
きっとなかったよ
*
冷たい風が足もとかすめた
青い鳥が発つ
ふいに受話器をつかんで離した
君は出ないから
時を重ねてゆくたびに
人を傷つけたこの指
もしも君がそばにいたら
もっと傷つけたかな
両手広げてつかんだはずの
夢はすり抜けて
ひとりきりでも手を合わせれば
胸が熱くなる
追いかけていた君の影さえ
いまも、届かない・・・