夏の氷
ぽえむ君

夏の氷は透き通っていた
四角いその宝石を
水の中へと入れると
しゅわぁという音が聞こえた
それをじっと見つめる
自分の中に固まっていた何かと
同じようだった

さようなら
この氷の最後をそんな言葉が
不思議と似合っていた

氷の溶けた水は濃くなっていた
それを一口飲み
自分の中で何かが固まった
やはり
夏の氷は透き通っていた


自由詩 夏の氷 Copyright ぽえむ君 2007-07-02 23:04:26
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