ココ・ド・コード
青の詩人
ココ・ド・コード
充電中のケータイも 起動中のパソコンも
ウォークマン中の僕も
コードで世界とつながっていて
世界は 壁の向こうの記憶と つながっていて
記憶は その向こうの君と つながっていて
君は ぼくの涙と つながっていて
ぼくの涙は お母さんの中心とつながっていて
そんなことも知らずに ぼくは生まれていて
光のない海に ぼくは生まれていて
見えないコードで 世界とつながっていて
無数のコードで つながっていて
夕方 うつぶせのベットでみた 窓の向こうの暮れゆく青を
くるりのワルツの街並みを その向こうの古びた白を
何と呼んでいいのか わからないのに
その空と つながっていると感じて
やはり それも目には見えなくて
ふれるほど 確かなこと
見えないほど 鮮やかなこと
言葉にできないこと 言葉にすること
見えないコード 見せること
それはちょうど 届くほど
孤独なコード 鳴らす鼓動
それほど高度 ないけれど
ここがどこか わかること