宇宙ヲも跨ぐ呼吸 ----サイクル----
酸素の枷

あの日から
月は止まり
太陽が語りかけ
僕だけの星が生まれた

未だに雨と病院の匂いだけは
好きになれない

人生が楽しかったとは限らないが
彼女に見放されない為に必死だった

限りある命を使い切る事で
やっと彼女に辿り着く
それだけの価値は得る事が出来た

白い部屋 
白い上下のパジャマ
白いベッドに白いシーツ
白い飲み物で乾杯
白い食べ物を用意しよう

何の為に生きていたのか
なんて詮索しない
する気も既に無い


リミットがありコネクトがありシフトする


ただそれの繰り返し
充満する生と死 生と死 生と死
単純な物 複雑な物
簡単な物 難解な物

その中で
何か一つ見出す事に成功するだけで
一つのサイクルは成功に至る

僕は随分若い時に一つ見出してしまった
だから今回は成功と言ってもいいんだろうか?


悔いを感じていないか?


どうしようも無い偶然とか
どうしようも無い必然とか
どうしようも無い運命とか

そんな物どうでもいい


悔いを感じていないか?


僕は大丈夫

僕だけの星がずっと輝いていたから


自由詩 宇宙ヲも跨ぐ呼吸 ----サイクル---- Copyright 酸素の枷 2007-06-30 22:08:10
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