夏・午後
アハウ

けだるく 深く
大気はうねり 
緩い曲線を描く

高曇りの靄に
太陽は弛緩して

街路樹 空をくねらす
小鳥の声 空の波紋
雲は雫で出来ている

まさに夏 夏の昼下がりに
木々の揺らめきが触れられるほど
確かな喫煙喫茶で

リグベェーダの呪文を繰り返す 夏

天則の守護者よ、その規範の必ず実現する神々よ
汝らは最高天において車に上る。
ミトラ・ヴァルナよ、汝らがここに支援するため、
雨は天の蜜液をみなぎらす。

さあ か細い日本の雨季 梅雨よ
雨雲を従えて 降るがいい


自由詩 夏・午後 Copyright アハウ 2007-06-28 17:03:11
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