欲望Ⅱ
まりも

セブンスターの香りが鼻を掠める


あぁ、あの人はきっと近くにいる

だからあたしは安心してここで悶えていていい



目隠しの奥でもう一度 ぎゅっと目を瞑る



肌の感覚が いっそう澄みわたり

息のかかる場所全て 泡立って熔けてしまいそう



開きっぱなしの喉から漏れるは 意味を成さない母音の羅列

耳に灌がれる低音は 体の芯から甘く揺るがして



境界線をゆるりと手放し 光の輪が弾ける前に

どうか深い くちづけをください


自由詩 欲望Ⅱ Copyright まりも 2007-06-27 23:30:00
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